開発の経緯
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私たちの技術で
社会のために、できることがある -
「車両下部検査を効率的に行うことができないだろうか」
きっかけは、中古車オークション企業や、自動車メーカー、物流会社からの多数の問い合わせだった。日立アドバンストシステムズには、セキュリティ目的で車両の底面を撮影する「UVSS(車両下部撮影装置)」という製品があり、そのソリューションを自動車の点検や整備に利用できないか、というものだった。しかし、セキュリティ目的のUVSSの画像ではこのニーズに応えることができなかった。
VRISの開発に携わった技術者は、当時をこう振り返る。
「多くの声を受けて、市場調査を開始したところ、『整備士不足』や『情報の透明性の確保』などお客様が抱える課題が深刻なものであることを知りました。私たちの技術への期待に応えたい。その技術で、社会のために確かな価値を生み出したい。その想いが開発プロジェクトの原点であったように思います」