開発の経緯
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卓越した技術を駆使して
今、そこにない価値を創り出す -
こんな製品があれば、より便利になる。自らの技術で、よりセキュアな環境を実現することができる。日立アドバンストシステムズが貫く、社会貢献への追求。MASHは、その結晶として生まれた製品だ。2014年の開発当時、世の中に出回っていたマルウェアは、OSやアプリケーションのバージョンなど特定の環境でしか動作しなかったり、特定のアンチウイルスソフトでは検出できなかったりするものがほとんど。マルウェアの検出が難しくなっている状況にあった。同製品の開発プロジェクトに携わった社員らが出した答えは、次のようなものだった。
「それならば、複数のアンチウイルスエンジン、複数の環境でマルウェアを捉えてみてはどうか。そのアイデアを製品として具現化すべく、日立製作所の研究所との共同プロジェクトがスタートしました。マルウェアかどうかを判別するためには、『どのようなサイトに接続しようとしているか』『どのようなファイルやレジストリにアクセスしているか』『どのプロセスを動かそうとしているか』を調べる必要があり、その調査には大きな手間が伴うことになります。マルウェアを自動的かつ一元的に可視化することができれば、その課題を解決できると考えたわけです」